気管支喘息
気管支喘息は、気管支の炎症によって起こり、空気の通り道である気道が狭くなることで“ゼーゼー、ヒューヒュー”と鳴ったり(喘鳴)、呼吸困難が起こったり、咳などの症状を繰り返し起こす病気です。
気管支喘息はハウスダストやダニの糞や死骸、ペットの毛やカビなどによるアレルギー反応により起こります。
気管支の炎症は、初期のうちは自然に、もしくは治療によって元に戻ることがありますが、ぜんそく発作を繰り返すうちに炎症はさらに悪化し、元に戻りにくい状態になり、治療が困難になる可能性があります。そのため気管支喘息は早期に発見して治療する必要があります。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは、風邪も引いていないのにくしゃみ、鼻水、鼻づまりを起こす鼻の疾患のことをいい、決まった季節のみに起こる季節性アレルギー性鼻炎と、季節には関係なく一年中起こる通年性アレルギー性鼻炎があります。
アレルギー性鼻炎を起こす原因は、その約60パーセントがハウスダスト(室内のゴミやダニ、ペット類の毛など)、約30パーセントが花粉、残りの約10パーセントがその他(カビなど)と言われています。
アレルギー性鼻炎の治療は、スギ、ダニなどのアレルゲンがはっきりわかっている場合には少量のアレルゲンを定期的に投与して、多量のアレルゲンに接触しても発作を起こらなくする減感作療法、薬物を直接鼻の中に噴霧したり、内服あるいは注射をする薬物療法、他には手術療法がなどあります。
食物アレルギー
食物アレルギーとは、特定の食品を飲食することで発生する免疫反応を言います。食物アレルギー症状で最も多いのは皮膚症状(じんましん、痒い、皮膚が赤くなる、顔が腫れるなど)です。また、呼吸器症状(咳、ゼイゼイする、呼吸困難)、粘膜症状(口が腫れる、目が赤くなる腫れるなど)、消化器症状(腹痛、吐く、むかむかする、下痢)などの症状も同時または別々に出現することもあります。重症になると血圧が下がって意識がなくなる、ぐったりするなどのアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
原因となる食物は卵、牛乳、大豆が代表で、小麦、米を含めて五大食物アレルゲンと呼ばれています。その他には、ソバ、カニ、エビ、タコ、イカなどの魚介類、キウイ、バナナ、柑橘類などの果物、ピーナッツ、アーモンドなどのナッツ類が知られています。
食物アレルギーの治療は原因となる食品の特定とそれに対しての食事療法が基本ですが、薬物療法、減感作療法が行われることもあります。